きよはら歯科クリニック院長の清原です。
さて、私も先日とうとう50になりました。
スタッフのみんなからはお祝いのケーキとお祝いの寄せ書きをいただきました。
いつもありがとう!!
子曰、吾十有五而志于学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩。
孔子の論語の中の有名な一節です
孔子先生がおっしゃった。
「私は十五歳で学問を志し、三十歳で独立し、四十歳にして迷うことがなくなりました。五十歳で天命を理解し、六十歳のときに人の意見を素直に聞けるようになりました。七十歳のときに自分の思うがままに行動しても人の道を踏ふみ外すことがなくなりました。」と。
今までの人生を振り返ってみると、・・・
「15歳で学問を志し」、は現代では中学3年生頃。義務教育期間中ですから少なからず勉強はしていたのでクリアとします。
「30歳で独立」は私が開業したのが31歳なのでクリアとしましょう。
しかし「40歳で迷わなくなる」は全く持ってできていませんでした。
というか今でも迷いまくり、試行錯誤の人生です。
40で不惑。孔子先生すごすぎます。
このころから大幅に後れを取っていますが、それなのに「50歳で天命を理解する」なんてできるのか⁉と不安に駆られております。
とはいえ、いにしえの孔子大先生のありがたいお言葉なので、私の天命について考えてみました。
31歳できよはら歯科クリニックを開業し、紆余曲折はありましたが、19年目を迎える今では当時想像もしなかったくらいに規模は大きくなり、ありがたいことにたくさんの患者さんやスタッフから愛される医院になりました。
「あなたの笑顔と自信をお口からサポートします」という医療理念を掲げ、痛くない・怖くない治療、その場しのぎではなく患者さんの一生の健康を考えた治療、という方針を当初から貫いてきました。また常日頃スタッフには「自分や自分の大切な人が患者さんだったらどんな病院に行きたい?どんなスタッフに診てもらいたい?それを基準に行動しようね」と伝えています。
そういった私の思いに共感してくれる真面目で優しいスタッフたちの頑張りのおかげで、患者さんにもその思いが伝わり、ここまで大きく立派な歯科医院に育ったのではないかと思います。
そして今後も多くの患者さんやスタッフたちにも愛される歯科医院を存続させるには、このきよはら歯科クリニックの文化を後進の若者たちに伝えていく必要があり、そのためには教育が必要だと思っています。
もちろん今現在も当院ではスタッフ教育に力を入れており、入社してすぐには社会人として、医療人としての在り方を教え、その後はスキルアップのセミナーや、接遇マナーのセミナーなどを定期的に学んでもらい、また時には社員旅行でチームワークの大切さを学んでもらい、常に何かを学び、実践する習慣をつけています。
大変そうに思えるかもしれませんが、いざ学び、自分の成長を実感するとともに患者さんから喜んでもらえると、ほとんどのスタッフは学ぶこと、働くことの楽しさ、大切さを理解し、自ら進んで学び続けてくれます。
また当院は広島大学歯学部研修医の研修施設、IGL医療福祉専門学校の歯科衛生士の研修施設にもなっており、当院に研修に来た研修医や学生には「きよはら歯科で研修できてよかった!」と喜んでもらえています。
きよはら歯科クリニックで色々なことを学んでもらうことで、これからの時代を担う若者たちが、心のこもった医療を提供できる医療人として大きく成長するきっかっけを作っていくこと、これが私の歯科医師としての天命ではないのかと今では感じています。
まだまだ続く歯科医師人生で天命を意識しながら後進を育てつつ、若者には負けぬよう自らも学ぶことを止めずに成長し続けようと心に誓う50歳でした。